コーティング

新車をコーティングしない選択肢はあり?デメリットはある?

隅々までピカピカに輝いている新車は、見ていても気持ちいいですよね。
「これだけ輝いているのだったら、はたしてコーティングは必要?」
と、考えている人もいるのではないでしょうか。

今回は新車にコーティングするメリットとデメリットを考察しましょう。

紫外線で塗装は色褪せていく

一般的な車の塗装は3層に分かれています。
最下部は、ボディカラーのノリをよくするためのプライマリー塗装。
中間部は中塗りと呼ばれるボディカラー。
それから最上部にもう一度、ボディカラーを塗ります。

高級車になると、これを2〜3回繰り返し、メタリックカラーの場合はクリア塗装が施されます。
塗装の度に焼き付けを行うので、最近は軽自動車でも美しいボディカラーになるわけですね。
この輝きを維持するためにはしっかりメンテナンスをする必要があります。

塗装は紫外線に弱いというウィークポイントを持っています。
これは、高級車も例外ではありません。
新車の時はピカピカでも、年数が経てば紫外線が塗装を破壊し、色は褪せてきます。

色褪せですが、目には分かりにくい速度でジワジワと進んでいくのが難点。
これを防止する最良の策が、新車時のコーティングです。

購入後、経年してからのコーティングでは色褪せが始まっている場合もあるので、早くコーディングした方が、効率良く劣化を防ぐことができます。

市販コーティング剤のデメリットは手間と持続性

紫外線保護のためのコーティングは主に3種類あります。
ひとつはおなじみのワックス。
油脂でボディに被膜を作ります。
もうひとつは市販品のコーティング剤。
ガラス成分が含まれているタイプもありますが、主成分はポリマーなどの有機性樹脂。
どちらもDIYで作業できるコーティングですね。

まずはこの2つのデメリットから。
残念ながら持続性がありません。
ワックスは2〜3ヶ月、市販品コーティング剤は価格高めでも3〜6ヶ月程度です。
ワックスがけの手間はかなり大変です。
とくに持続性がある良質のカルナバロウの固形は拭き取りが大仕事。
市販コーティング剤には手軽なタイプもありますが、それでも短いスパンでの作業は面倒です。

また表面が柔らかいため、細かな傷がつきやすいのもデメリット。
他にも、雨で流れた油脂や樹脂がガラスにギラつきを発生させる、などがあります。
新車のメンテナンスは楽しいけれど、それも作業の手間によりますよね。

信頼できるコーティングのプロを選ぶ

残りのひとつはプロ施工によるガラスコーティングです。
デメリットは、新車時にディーラーが勧めるまま施工すると料金が高いこと。
プロ施工と言ってもディーラーが直接作業するわけではありません。
ディーラーと契約しているコーティング専門店が施工するのです。
当然、リベートが発生するので、その分、高くなってしまうのです。

プロ施工によるガラスコーティングを依頼するなら、自分で選んだ方が安上がりですね。
問題は自分で選ぶ際、どこに依頼するかという点。
ガラスコーティングを施工するプロショップは多くあります。
プロショップによって、コーティングの呼び名や施工方法が若干異なるのも迷うところ。
最初から1店舗に限定せず、いくつかの店舗を回って情報を集めましょう。
やたらと高いコーティングを勧めるだけのところはパスした方が無難。
施工内容を親切に教えてくれたり、プランをいくつか紹介してくれたりする店舗は信頼できます。

なお、ガラスコーティングには撥水性と親水性があります。
簡単に言うと撥水性はボディに極小の水玉ができるタイプ。
親水性はボディの水が面になって広がるタイプ。
両方ともボディを保護する効果に変わりはありません。
この点も依頼者の条件に合わせて選んでくれるところなら、さらに安心できますね。

新車時こそプロ施工の効果が最大に発揮できる

ディーラーに依頼する場合、料金が高くなることがネックになるでしょう。
また自分でコーディング店を探す場合は、どこを選べばいいか検討しなければならないという手間があります。
プロにコーティングを依頼する時のウィークポイントはこの2点だけ。
あとはメリットばかりです。

プロ施工によるコーティングは、ガラスの原料となるケイ素を主成分としています。
市販品のように有機性の樹脂がほとんど含まれていせん。
だから高い強度と滑らかな表面を持ち、持続性に優れているところが特徴です。

一般的にプロ施工の場合、持続性は2〜3年と言われています。
雨が降っても油脂や樹脂が流れることはないので、いつでも視界はクリア。
定期的な水洗いだけで汚れを落とせるのも嬉しいポイントです。
もちろん、中古車であってもコーティングのメリットを受けることができます。

しかし中古車の場合、コーティング前の下地処理に手間と時間が必要。
まずは表面の劣化しているコーティングを剥離。

その後、ボディを徹底的に磨いて新車の塗装に近い状態まで仕上げなければなりません。
この手間は当然、料金に加えられます。

新車の状態でコーティングすれば、この手間を省くことができます。
その分、料金が安くなるわけですね。
輝きと艶のある新車だからこそ、プロのコーティングが大きな効果を発揮するのです。