コーティング

疎水コーティングの特徴やメリット

フロントガラスのコーティングと言えば、撥水コーティングというイメージが強いのではないでしょうか。
そのため「疎水コーティング」は、聞いたことがない!という方もいらっしゃるかと思います。

ここでは、近年注目されている疎水コーティングについて、その特徴やメリット、さらには従来からの撥水タイプなどとの違いも合わせてご紹介いたします。

疎水コーティングは撥水タイプや親水タイプとどう違うの?

コーティング剤には撥水タイプや親水タイプ、それに今回ご紹介する疎水タイプといった主に3つのタイプがあります。
もちろんどのコーティングも、水をはじくという目的は変わりません。
従って、水のはじき方が違うと認識していただいて良いと思います。

各コーティングで水のはじき方がどう違うのか、それぞれのメリットについてもご紹介します。

疎水コーティングとは?

「疎水」という言葉を辞書で調べると、水に溶けにくいとか混ざりにくいという意味合いがあります。
つまりは、水をはじくという意味合いを持つ「撥水」とよく似た症状であることが分かります。

疎水コーティングですが、他の撥水タイプや親水タイプとは若干異なった特徴があります。
疎水コーティングは水玉になるけれど、水玉どうしがまとまって流れ落ちやすくなるのです。
そのため撥水を超撥水と表現するとしたら、疎水は弱撥水という表現になります。

疎水コーティングは、親水コーティングと機能面が似ている

親水コーティングは、疎水コーティングや撥水コーティングとは違いが歴然としています。
それこそ水玉はできないし、ボディーや窓ガラスになじみながら水が流れ落ちます。

その代わり水が流れ落ちるという機能面から見ると、疎水コーティングと親水コーティングとは非常に似通っているといえます。
疎水コーティングは、水玉はできるけれど塊となって流れ落ちます。

一方親水タイプは、水となじむけれど結果的には水がすぐに流れ落ちます。
そうしたことから疎水コーティングは、撥水タイプと親水タイプの「良いとこ取り」といっても過言ではありません。

疎水コーティングや撥水・親水コーティングのメリット

新しいタイプのコーティング・疎水コーティングの特徴がお分かりいただけたかと思います。
それでは3タイプのコーティングが、実際に使用するとそれぞれどのようなメリットがあるのかをご紹介します。

疎水コーティングのメリット

一方、疎水コーティングは、水玉になった後、水が塊となってスーッと流れ落ちていくのです。
従って見た目では、疎水コーティングは撥水効果が物足りないと思うかもしれませんね。
とはいっても何せ水はけがよいので、水玉に砂ぼこりが付着して汚れが目立つという問題が解消されます。

科学的な観点からいえば、ボディーや窓ガラスに対して60度以上90度未満の水玉になるのが疎水コーティングの特徴です。

撥水コーティングのメリット

撥水コーティングは、疎水コーティングよりも水玉の出来具合がハッキリしているのが特徴です。
それこそ見た目では、水玉がコロコロとした状態になるので撥水効果も顕著です。
洗車後のふき取りもしやすくなります。

親水コーティングのメリット

親水コーティングは、疎水タイプや撥水タイプのように雨水がかかっても水玉は発生しません。
それこそボディーや窓ガラスに水がベタッと張り付いた状態になります。

しかしながら水はけも同時によいので、ボディーや窓ガラスが砂ぼこりで汚れるという心配はありません。
また、サイドミラーやサイドガラス・リアガラスに親水コーティング剤を塗ると水玉が発生しないので、撥水コーティングよりも視界が良好です。

まとめ

今回は、疎水コーティングについて特徴やメリットをご紹介しました。
また、従来からの撥水コーティングや親水コーティングとの違いもご紹介しました。

各コーティングの違いをご理解いただけたでしょうか。
疎水コーティングは、撥水と親水タイプの「よいとこ取り」といった感があります。
どのコーティングにするかは、使う用途に応じて使い分けるのもおすすめです。

しかしながら、コーティングを行う時間が無いという方も多いと思います。
その場合は、プロにコーティングを依頼することも可能です。
多少お金はかかりますが、時間や手間をかけずに車のボディのコンディションを整えられるのが魅力なので、一度検討されてはいかがでしょうか。