コーティング

コーティング(ガラスコーティング)の施工方法1

ここではコーティング(ガラスコーティング)の施工方法をご説明します。
コーティングは一度塗れば長時間効果が持ち、手入れも最低限の洗車だけで済むのが大きな魅力ですが、そのためには正しい施工(塗り方~仕上げ)が非常に重要になってきます。

コーティングは化学反応を理解する必要がある

ガラスコーティングをはじめとするコーティングは、化学反応を使って強固な被膜を形成します。そのため、正しく丁寧な作業を行わなければ、コーティング効果は思ったように出ません。素人の方がDIYでコーティングを施しても、効果がわからないというのは、よくあるお話し。適切な作業をしなければ、無駄に時間とお金を消費するだけになりかねません。

コーティングにおいてもっとも大事なのが「下地作り」

コーティングは、車のボディ塗膜に下地を作り、そこに溶剤を塗布する作業が基本です。実はコーティングで大事なのは、この下地づくり。仕上げ作業よりもここが、プロとアマの分岐になります。実のところ、簡単な洗車からコーティングを施すのと、丁寧に下地作りをしてコーティングを施すのとでは、持続期間は3倍も変わります。これは、長年高級車の扱いを行ってきた管理人の実感です。

なぜコーティングで下地が大切なのか?

ではなぜ、コーティング施工において、「下地づくり」がそんなにも大事なのでしょうか。みなさんも、不純なものが一切ない状態と、水滴もまばらに残っている状態ではコーティング剤の定着度に、雲泥の差が出るのはお分かりかと思います。化粧をする時も、きちんと洗顔をしてから、化粧水などをつける必要があるように、車のボディも似たようなことが言えるのです。話がそれましたが、「丁寧な下地作り」とは?「車のボディ表面から、不純物をいかに取り除けるか?」ということにつきます。

コーティングの施工説明

さてここから具体的なコーティング作業の説明に入っていきましょう。これら工程はたとえ新車であっても、省くことができません。なぜなら、新車のボディ表面は必ずしも「鏡面」ではないからです。また新車時こそ、コーティングの効果が実感できる最高の状態であることも、覚えておいてください。

1.シャンプー洗車

まずは車にシャンプーをかけていきます。このとき使うカーシャンプーは、一般的なもので良いのですが、確実に汚れを取るためには「水垢とり系」のものがお勧めです。
※コレは、あくまで管理人の主観です

2.鉄粉取り

次に、塗装に刺さった、シャンプーや洗車などでは落ちない鉄粉を取り除き、粘土を用いて細かな傷、表面の荒れをならします。大気中には、工場や線路、排ガスなどに含まれており、この鉄粉がボディに吸着しています。鉄粉は、塗装を荒らす原因にもなり、放置しておくとサビを引き起こすこともありますので、きちんと取り除きましょう。水をかけながらこまめに動かし、なでるようにならしていきます。

3.コンパウンド掛け

カーシャンプーでボディがキレイになり、硬い鉄粉も取り除いたら、塗膜面のコンパウンド掛けに入ります。コンパウンドと聞く、とディーラーやガソリンスタンドなどに勤めるプロがパフを使いながら機械で磨き上げるようなイメージがあるかもしれません。実際、プロもこの微細な研磨作業には、神経を使います。コンパウンドで、取り除く必要があるのは、2から3ミクロンほどの傷です。これを約1ミクロンの粒子のコンパウンドを用いて消していきます。

コンパウンドで消せるキズの程度は?

コンパウンドで削ることのできるキズは、2から3ミクロンというのは、水をかけたら消えるというほどの微細なキズです。車の塗膜面に対する微細な傷へのコンパウンドの施工方法は、適量に取ったコンパウンドを、ボディ表面に軽く押し付けるように、スポンジを動かして塗膜面を研磨していきます。

コンパウンドで研磨するときの注意点

コンパウンドでボディを研磨する祭は、漫然とスポンジを動かしたり、乱暴にこすってしまわないように注意する必要があります。このような対応を行うと、「磨きキズ」がボディに入り、後の処理が大変になります。

ここでプロの技

プロはコンパウンドを掛ける際、碁盤の目を描くように、細かく縦と横に動かしていきます。
コンパウンドの粒子が表面の凹凸に入り込み、なれていくイメージでかけていくのがプロの技。ボディに「ザラつき」があると、磨きが足りない証拠ですので、そのような個所がある場合は、再度コンパウンドを掛けていきます。

磨きこそコーティングの「下地づくり」

下地づくりに関する、プロとアマチュアの技量の差は歴然です。研磨に失敗すると、取り返しのつかないダメージを負う可能性もあります。もし愛車が本当に大切なのであれば、自身で、研磨剤であるコンパウンドを使うことを避け、プロに依頼するのが賢い選択だと思います。